いつかの自分宛

あなたの名前を漢字で書きます

 

 

 

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「あなたの名前を漢字かハングルで書きます」

 

 

 

 

 

 

事の発端は

もうすぐ引っ越しだし、なんだかリヨンで面白いことがしたいな〜〜と漠然に思ってて

 

 

 

 

 

いまの自分に何ができるか考えて、

 

ふとネットで見つけた海外での生き延び方

 

 

「漢字で名前を書く」

 

 

 

 

 

 

これは!いまのわたしにも出来る。

 

 

 

紙と筆があれば、いける!!!

 

 

 

しかも明日は日曜日!

 

 

 

やるっきゃないな!

 

 

 

って思い立った土曜日に、紙と筆と敷物を買ってきました。

 

 

 

 

やろう!と思った時の行動力はいつだって自分を褒めたいと思ってる。笑

 

 

 

 

 

そしてその土曜日は同じレジデンスに住んでる韓国人の友達2人と夕食を共にする予定だったのでついでに話してみようかな。と。

 

 

 

 

美味しい韓国料理を振舞ってくれてる中、わたしは一か八かで提案してみた

 

 

 

「あのね、実は明日やろうと思ってることがあってね。」

 

 

 

 

そしてわたしは

 

 

内容を話す

 

 

 

「行き来する通行人の名前を漢字で書くの!」

 

 

それはなんぞや、、ってなるよね。

韓国人2人とも不可解な顔をしていた

 

 

 

韓国人「ひとりでやるの?」

 

 

「そのつもり!」

 

 

 

 

 

 

これを言った時は100引かれました 笑

 

 

 

 

韓国人2人のひきつる笑顔が忘れられない😂

 

 

「もしよければ2人も来る?」

 

 

フランクに聞きました。

 

 

韓国人「内容がイマイチ理解できない..」

 

 

 

そりゃそうですわ。

 

 

 

 

 

 

で、ネットで見つけたサイトをサンプルとしてみせると、1人の子は「面白そう!!」もう1人の子は「うーーん、、面白そうだけど、、」と。

 

 

 

 

韓国人「何のためにやるの?」

 

 

 

 

そう聞かれた時は自分でも具体的なことはパッと言えなかった。笑

 

 

 

キッカケを言ってしまえば「1円でもお金が欲しい!」だった  (苦笑

 

 

 

 

正直に言おうと思って、

 

 

「いま、語学面で働けないけど、私は1円でもお金が欲しいんだよね、それに、きっとすごいビッグな思い出になると思う!(付け足し)」

 

 

 

 

この「ビッグな思い出になる」というワードに2人ともひっかかり、「いいね!やろう!」となりました😂

 

 

 

 

 

お金が欲しいのが目的だったけど、(コソ

流石にわたし、絵も字も下手な人間として22年間生きてきたので、有料にすることはできないので「無料」で始めることにしました。

 

 

 

チップ文化を頼る....!!!!!!!💪

 

 

 

 

 

 

「明日、日曜日、朝10時にロビー集合ね!」

 

 

 

 

 

そう言って日曜日の朝を迎えるのであった。

 

 

 

ジャパニーズ魂

気合いのチョコバットTシャツ

 

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わたしは場所はいくつか目星はつけていて、このブログでも紹介した旧市街の駅周辺でやろう!となった。

 

 

 

 

日曜日はほぼお店が閉まるので、中心街行っても人がいないのよね。

 

なので、旧市街は大きなレストラン街なので、日曜日も基本営業している。

 

 

そして観光地なので人も賑わっている。

 

 

 

 

わたしはやんわりと、

 

「いつもパフォーマーがいるあの辺りでやろう.....」

 

 

と試み、旧市街へ向かう。

 

 

 

ついた...けど!!!!

 

 

 

すごくビッグな骨董市が開催されていた!!!!!!

 

 

これは、、、場所がない、、、、、

 

 

 

そう思った時に、骨董市のお店とお店のわずかなスペースをみつけ、

 

しれっと紛れ込む大作戦を決行しました。

 

 



 

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うん!

 

 

 

この怪しい感じ最高!!!

 

 

 

看板には大きく

 

「無料」!!

 

 

 

この畳のような敷物はスーパーで偶然目にしたかったもの。

 

 

「ぽさ」でてるでしょ? 笑

 

 

 

 

筆や、インクの準備してると

 

 

さすが骨董市

 

 

沢山の人がじわじわと近づいてきます

 

 

 

 

1人の男の人が  

 

『これは無料なの?』

 

 

「はいもちろん!!書きますよ!!名前をどうぞ!」

 

 

(前のめりな私)

 

 

 

 

この日のためにフランス在住の知り合いに、

 

「フランス人に多い名前教えて!」って聞いて

練習までしてたからもうそれは自信満々ですよ。

 

 

(〜練習風景〜)

 

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記念すべき1人目は「ミシェル」さんでした!!

 

 

んんんん、、練習してないやつぅぅう

 

 

 

と、いうことで

 

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これは、、、反則、、?笑

 

 

 

武蔵の蔵を忘れて作成者タケさんになってるし。

 

 

 

まあでも、渡しました。

 

 

その後もたくさんの人が来てくれました。

 

 

 

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(真剣風なわたし)

 

 

 

 

 

ふと顔を上げると、さすが骨董市!

 

 

大勢の人が私の筆さばきをみている!!笑

 

 

 

いまだかつてこんなにも真剣に私の筆さばきをを見守ってくれる人はいただろうか。

 

 

いまだかつてこんなにも厳しい目で書道を見られたことはあっただろうか!!

 

 

 

 

 

フランスの路上で書道パフォーマンスをする計画が人生にあっただろうか!!!!!

 

 

 

そんなことを考えてたらセキュリティの男の人登場

 

 

 

「ば、、、バレた、、、、」

 

 

 

素直なわたしの心境😂

 

 

 

だって本当にたくさんの人が来てくれたおかげで目立つ目立つ、、

 

 

完全にわたしは書道パフォーマー。  笑笑

 

 

 

 

セキュリティの人

「ごめんね、僕はここで君たちが何をしてても構わないんだけれど、僕の立場的にはダメなんだ、、とても複雑なんだ、、本当に複雑で、、、」

 

 

ってすっっごくバツが悪そうに申し訳なさそうに何度も「複雑で、、」と言ってくる。

 

 

いや、ホント悪いの私たちなので !

 

ゴメンナサイすぐ撤退します!!

 

 

 

そして、さらば骨董市。

 

 

 

次の場所へ移動することに。

 

 

 

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移動スタイルがダサいことダサいこと 

 

 

 

 

 

 

そして第2の地、ベルクール広場へ。

 

 

 

こここそ本当中心街!!

 

 

いつもは人で溢れかえっている。

 

 

 

 

そして再び怪しい展開をする

 

 

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いや、ほんと、これは来てくれる人の方が勇気が必要だぞ。

 

 

ちなみにディスプレイとしてあと5枚くらい習字を飾っていたのだけど、

 

 

フランス人からしてみると、外国人がやってて、読めない文字で、謎の言葉と大量のディスプレイ、色味はなく白と黒。

 

 

 

こんな怖いことはないよね。笑

 

 

 

しかも中心街なのにお店はマクドナルド以外やってなくて、人っ子一人通らない。

 

 

 

こんなに寂しいベルクールはフランスに来て初めてみた。

 

 

恐るべし、日曜日。

 

 

 

 

旧市街のように好奇心溢れる観光客もいなければ、活気もなく

 

 

骨董市を見にきてるお年寄りもおらず

(漢字はお年寄りに大人気だった為)

 

 

 

ふと隣に目をやると

 

 

 

家なき方々が私たちと同じようにゴザを引いて座って、「助けて」と書かれた紙を持ってぼーっとしている。

 

 

 

 

ここは、、、、、あかん、、、、

 

 

 

 

 

そう思ってそこでは本当に2人くらいしか来てくれませんでした。

 

 

 

 

 

「ココは場所が悪いね」

 

 

 

 

再び次の土地を探しに旧市街に戻ることに。

 

 

 

 

 

日曜日なのに人が多いのは旧市街しかないぞ、となり、少し奥に進んだ新たな地に再びゴザを広げる。

 

 

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観光客が多いだけにフランス語が読めない人も多いのでとりあえず「FREE」!!

 

 

これみせておけばいけるでしょ、という安易な、、、。笑

 

 

ちなみにこの地は私たちが去ったあと、ライバル(完全にレベルが違う)が出現していました。

 

 

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類は友を呼ぶとはよく言ったものですが

 

 

 

私たちも相当怪しいんですが、それを上回る怪しげなパフォーマー登場

 

 

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この人は私たちにバルーンをくれました

 

 

バルーンパフォーマーでした🎈🎈

 

 

 

 

 

やはり、旧市街、ほとんど観光客の方が来てくれました。

 

 

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人が来ないと私たちも「とりあえず書く」ことしかやることがなく、

 

どんどん怪しいディスプレイが溜まっていく一方なので

 

 

 

「そろそろ場所を移動しよう!」

 

 

 

 

となり、

 

 

そろそろ疲れて来てる私たちが最後に選んだ場所。

 

 

それは、

 

 

 

旧市街の駅前ど真ん中でした。

 

 

 

 

 

 

ココは正直かなり緊張した、、、

 

 

 

骨董市もすぐそこだし、、

 

 

さっきのセキュリティの人もいるし、、

 

 

何より人が多すぎる、、

 

 

果たして、、、、みたいなとこはあった

 

 

 

 

 

まあやって見なきゃわからない!

 

 

 

怒られたら移動しよう!精神!

 

 

 

さすがに4度目ともなると慣れて来ました

 

 

ゴザを引いてから筆、インクをセッティングするまでの時間がプロ並みです

(プロとは)

 

 

 

 

やったろう!!

 

 

 

 

と、気合を入れなおすための富士!!

 

 

 

なんで富士!!

 

 

(ほんとは富士山って書きたかったけど、大きさの配分ミスっただけ)

 

 

 

 

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この富士を描いているわたしをみていたであろう通行人が足を止め始めます。

 

 

 

骨董市ぶりに、たくさんの人に注目されています!!

 

 

書道パフォーマーとしては本当に嬉しい限りです!!!

 

 

 

ありがとうございます!!

 

 

マイクさんと、ジムさん

 

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ジムさんを書く瞬間

 

「事務」と書いてしまおうか5秒ほどリアルに悩みました。

 

 

イタズラ好きなわたしが「事務にしろ!!」とうるさかった。

 

 

 

どうにか沈めました。

 

 

 

 

それから、

 

 

 

超難題

 

 

「サファ」さん

 

 

 

いらっしゃいました!

 

 

 

 

はい、あなたはサファを、どうやって書きますか?

 

 

 

 

 

 

 

わたしはこう書きました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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続きまして 「アンディ」さん

 

 

 

 

 

 

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みなまでいうな!みなまでいうな!

 

 

わかってる!

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、英語を話す可愛い女の子とお父さんペアがやってまいりました。

 

 

 

 

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ジュリエットちゃん。

 

 

もう、本当可愛すぎて

 

多分1番よくかけたと思う。笑

 

 

 

 

ジュリエットちゃんから小さな声で

 

「アリガト」をいただき

 

ニコニコな我ら。

 

 

 

 

 

そのとき

 

 

1人のフランス人の女の方が

 

「何やってんだか...」みたいな少し呆れた顔で通りすがりにこちらをみて、

 

 

JAPON🇯🇵 

 

という画用紙の文字を見ていきなり顔色をかえて飛びついてきました。

 

 

 

 

 

「あなたは日本人なの?!これは日本語なの?!ウソ!こんなことってある?!わたしは日本が大好きなの!嬉しい!どうしよう!」

 

 

 

 

 

 

まるで道端で大好きなアイドルと出会ってしまったような反応をされて、わたしも気合いが入る。

 

 

 

「ソフィって書いてほしい!!!!」

 

 

 

 

よっしゃ!

 

 

 

 

 

 

 

と思って書いたソフィーは気合いが入りすぎて一味ちがった。

 

 

 

 

 

 

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圧倒的 みつを感.......

 

 

おいさっきの「富士」の「富」はどこいった...

 

 

気合い入りすぎて字が踊り狂ってしまった...

 

 

 

 

 

 

ソフィはすごく喜んでくれて

 

 

わざわざわたしの名前を聞きにまで戻ってきてくれて、

 

 

ああ本当やってよかったなと思った瞬間だった。

 

 

 

 

 

わたしの書道がソフィの部屋に飾られるのだろうか。

 

喜びのインスタグラムなどに上げてくれてるのだろうか。

 

 

そんなことを思いながらニマニマ。

 

 

 

 

 

当初のソフィの変わりぶりをみて、

 

 

人は本当に好きなものに出会った時に

 

 

負の感情が全て消えて

 

 

好奇心だけが残るんだなあ、、と実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

あとは普通に日本が好きなフランス人に話しかけてもらえたり、

 

 

みんな少しでも興味を持ってくれたみたいで嬉しかった。

 

 

 

 

ほとんどの人が、上手か下手かなんて分かっていなくて、

 

後から「どっちが上だ?」と聞いてくる人もいたくらい、

 

みんなからしたら本当にカッコいい暗号みたいなんだろうね😊

 

 

 

 

 

今回この「あなたの名前を漢字で書きます」をやって、

 

わたしは知らない人たちと同じ時間を共有できたことがなにより嬉しかった。

 

 

 

みんなすごく嬉しそうに持ち帰ってくれたのも嬉しかった。

 

 

 

漢字が人気なのも、嬉しかった。

 

 

 

 

 

わたしはまだ、あまりうまく話せないし、思ってること1割も伝えられないんじゃないか、というレベルなんだけど、

 

それでもあまり不自由なく、楽しくやれた。

 

 

 

たまに同じクラスの韓国人とか

 

 

通り過ぎるアジア人は結構私たちのことを白い目で見ていたと、思います。 笑

 

 

だってアジア人からしたらこんな誰でもできる当たり前のことを恥ずかしげもなくやっているから。

 

 

 

 

 

でもそれは、やったもん勝ちだから!

 

 

 

 

 

やらなきゃ、分からないままだからね!

  

 

 

 

 

 

こんなに楽しいことをなぜもっと早くやらなかったのだろうと、わたしは引っ越し3日前になって後悔。笑

 

 

 

でも、紙と筆があれば、どこでもできることなのを学んだし、

 

「書いてほしい」という人がこんなにいる限り、やめられないなーー!書道パフォーマー!!

 

 

 

 

 

 

わたしはこれをきっかけに少しフランスに近づけたと勝手に思っている。

 

 

 

前より、電車も街も人も怖くなくなった!

 

 

 

本当に心からやってよかった!

 

 

 

あとは度胸が身につきました✌️

 

 

 

 

本当に、本当に私たち怪しかったとおもうから、来てくれた人たちの勇気と好奇心に感謝!

 

 

 

 

だって例えば日本で

 

 

「アラビア語であなたの名前を書きます、フリーです」

 

って書かれた紙をかざしたゴザを敷いたアラビア人がいたら

 

あなたは1人でやってもらいにいきますか?

 

 

 

 

少なくとも日本にいた頃のわたしには無理です。笑

 

 

いまなら確実にやってもらうんだけどね。笑

 

 

 

 

フランス人の性格ももちろんあるけど、

 

 

同じ人間という動物として根本的にあんまり変わらないから!笑

 

 

 

 

本当にやってよかったーー!って何度も言ってしまう。

 

 

 

 

 

 

あ、当初の目的、お金、笑

 

 

 

結局 ゴザや紙やインクやらこの日のために集めた材料費にはあと一歩届かなかった、、、笑

 

 

でも、ぜんっぜんいいです

 

 

 

気がつけば途中からはチップを入れてもらう帽子を出すこともしなかった!

 

 

 

その時間を本当に楽しんでいた😊

 

 

 

 

そして、2人の韓国人の子たちにも本当に感謝。

 

2人がいてくれたから心強かった。

 

楽しい時間を共有できた!

 

2人にとって大きな思い出にはなったかな?

 

歳をとったときに語れるようなエピソードを作れたかな?

 

 

 

 

わたしはいろんな人を巻き込んでいきたいけど、それはその都度責任を負うことでもあるので、ちゃんとした計画はいつも必要だと思っている!

 

 

 

 

(とはいえ1人だといつも行き当たりバッタリ)

 

 

 

 

 

そんな感じで、フランスで書道パフォーマーになるという巻でした。

 

 

 

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次の日にクラスメイトに頼まれた

 

左から

 

マエデ、フランチェスコ、ベロニカ

 

 

 

 

ふふ。笑

 

 

ちなみに、予想の30倍は喜んでくれるよ。

 

 

 

 

 

 

せっかく海外にいるんだから、日本じゃまずしないような、面白いことを挑戦していきたいね!

 

 

 

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行動力と好奇心高めていこう!

 

 

 

À bientôt !

 

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